28歳

自分自身や娘の記録

妊娠した

妊娠した。

相手がいて、わたしがいて、妊娠した。これ以上でも以下でもないんですが……

 

結婚していて社会的には産んでも後ろ指さされることはないけれど、それなりの葛藤の時間も経て、産むことにした。

子どもが苦手なわたしはきっと、例えば子どもが欲しくて欲しくていろんな方法やお金を使って妊娠しても葛藤するのだろう。

 

わたしことを(誰のことも)よく見ている友人が

「死ねない理由ができたね」

と言って、ああついにそうなんだと思った。

 

結婚しても、なにかあればいつでも失踪したり死んだりできると思っていたけど、もうこれからはわたしと今は親指くらいの人のための人生だ。

 

妊娠してからは、夫が「よい夫」から「模範的な夫」になっていくので、うれしさと可笑しさでいつも心の中でくすくす笑っている。

昨日は「この先子どもを産むまで、キミはどんなわがままも言っていいんだよ」と言って、台風前の強い雨風の中、評判のいいパティシエールに連れ出してくれた。甘やかされている。

 

妊娠がわかったときは世界で100番目くらいに後ろ向きな気持ちだったけれど、受け入れられてからは自分の気持ちや体の変化を楽しめている。もう死ねなくてもいいや。